賛助会員入会のお願い
イランカラプテ(こんにちわ、心からご挨拶申し上げます)。
日頃から、北海道アイヌ協会の活動に対し、格別のご配意を賜り厚くお礼申し上げます。
当協会は、昭和21年、アイヌ民族有志の自主的な呼びかけにより、旧日高管内静内町で設立総会を開き、同年法人認可を受け活動を開始して以来、アイヌ民族の最大組織として、民族の尊厳の確立や社会的地位の向上、民族文化の保存継承などに取り組むとともに、道内外のアイヌ民族の意見を取りまとめるなどし、より充実したアイヌ政策の実現を目指し意見具申などを行ってきました。
平成26年4月1日には、北海道公益認定等審査会での審議を経て、「先住民族アイヌの尊厳を確立するため、人種、民族に基づくあらゆる障壁を克服し、その社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展に寄与すること」を設立目的とする公益社団法人北海道アイヌ協会として再出発いたしました。
こうした取組の中で、平成28年に創立70年の節目の年を迎えることができましたが、この間に直面した様々な状況を乗り越え、この永きにわたりアイヌ協会として活動を続けて来られましたのは、多くの関係者や理解者皆様のご支援の賜であると心から感謝を申し上げる次第です。
今後は、改めて創立の原点に立ち返りながら、現在、政府が進めている新しいアイヌ政策の推進母体として、従前にもまして内部統制のとれた公益法人となるとともに、協会会員一体となって、次の当面の活動方針に基づき一層の取組を進め、互いの違いや文化を尊重し合える多文化共生社会の実現に貢献するよう、尽力して参る覚悟です。
このような活動に継続的に安定して取り組んでいくためには、運営基盤の確立が何より重要であります。このため、設立目的に賛同していただける全国の個人、団体や企業の皆様から、幅広くご支援いただくことが大切であると考えております。
つきましては、このような趣旨をご理解の上、賛助会員としてご入会くださいますようお願い申し上げます。

公益社団法人北海道アイヌ協会
理事長 大川 勝
当面の活動方針
  1. 先住民族アイヌに関する総合的なアイヌ政策を確実に推進していく根拠となる新たな法律の制定に向けて取り組んで参ります。
  2. 様々な状況にある地区アイヌ協会とともに、情報共有や意思疎通をはかりながら連携協力し、協会の組織強化に向けて取り組んで参ります。
  3. 2020年東京オリンピック・パラリンピックで、広くアイヌの人びとが集い、先住民族アイヌの歴史とともに守り伝えてきたアイヌ文化を世界に向け発信し、多文化共生社会の実現に貢献できるよう取り組んで参ります。
  4. 喫緊かつ長期的な課題である、文化の根幹をなすアイヌ語の復興は、次世代のアイデンティティ形成の核ともなることから、現世代の努めとして、改めてその復興に取り組んで参ります。
  5. 持続可能な森林管理等環境保護や慣習的権利の確認等につながる国際森林認証制度に対し各地区アイヌ協会と連携協力しながら取り組んで参ります。
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